主な解決実績
以下では、業務上横領に関する解決実績の一部をご紹介しています。
海外の取引先との連絡業務を担当していた従業員が実際よりも多額の金額を請求し500万円以上の不正な利益を得ていた事案
事案の概要
会社と提携している海外の取引先との連絡業務を担当している従業員が、取引先からの請求額を実際の金額よりも多く会社に請求し、その差額を受け取っていた事案です。会社は、このような事実を把握していませんでしたが、海外の取引先で働く従業員の方から、連絡業務を担当している従業員が不正に利益を得ているのではないかとの密告があったため、発覚しました。当該従業員は、既に数カ月後に退職することが決まっていたため、当該従業員が退職するまでの間に対応する必要がある事案でした。
解決結果
まず、弁護士のアドバイスにより、連絡業務を担当している従業員に問い詰める前に、不正に利益を得ている証拠を集めることになりました。具体的には、海外の取引先が実際に請求した金額が記載された資料や当該従業員が会社に交付した請求書などを用意しました。
そのうえで、当該従業員を呼び出し、事情聴取をしました。用意した証拠を適宜示しながら事情を聴取したところ、当該従業員はおおむね事実関係を認めました。当該従業員が事実関係を認めたことを証拠として残すために、横領した日付や金額などを記載したうえで横領の事実を認める旨の自認書にその場で署名してもらいました。
当該従業員が横領の事実を認めたため、会社は懲戒処分を行い、横領した金銭について全額返済させました。